コネ社会、フランス
無職になった私は
当時パリで頼りにしていたフランス語の先生、ローラさんに
働き始めてから初めて会いに行き、これまでの事を色々と相談してみました。
あかり、パリにこだわりはない?コルシカ島に行ってみない?
私の知り合いがコルシカ島の5つ星ホテルで働いているの!
と、かるーく愚痴りに行ったつもりが
まさかの再就職重要案件登場!
私、散々就職先に悩んでやっと見つけた仕事だったのに
上司は日本人、これまで勉強したフランス語あんまり役立っていなかった。
えっ、なに
行く行く!
どこ、コルシカ島?
わからないけど海あるの?楽しそう!
上司はフランス人って事でいいよね?やったー!念願!
くらいの感じで即答。
ちょうど来週パリでやっているダイビングの展示会に
シェフパティシエのフランシスがくるの!
会ってくれるか聞いてみるよ!と。
私は以前作ったモチバション(動機書)とは別に、
そこのホテルでどんな力になれるか、
どんな思いでコルシカ島に行きたいかをまとめました。
フランスではこういった自己PRがとにかく大事。
自己肯定感はやたら強めが好印象。
それとは別にローラさんに、レシピ本を作っておくように言われました。
これまで食べたお菓子の写真にオリジナルのレシピを書いて、
本にして、それをプレゼンするの!絶対いいアイディア!と
オリジナルレシピなんてない私には無茶振りすぎたけど、
もうこれまでに沢山の事を乗り越えてきた私は何も怖くない。
そして私には、
【クックパッド】
という最大の武器がある。
これまで食べてきたお菓子の写真を見ながら
こんな構成だったかな〜
バニラのババロア?抹茶のムース?
スポンジはショコラかなぁー?と
クックパッドで検索しながら
とにかくレシピ本を作成。
もしもフランシスにこれ美味しそうだね!
作ってみよう!と言われたら!!なんて、そんな心配はいらない。
その時はあれ?なんか違うね、
うーんなんだろうね日本とは材料が違うからね
と、私の神経はだいぶ図太くなっていました。
会ってみるとフランシスはとても小柄で
早口でよく喋り、坊主頭なのになぜかチャーミングで、
ちょっと身振り手振りが......
なんていうか
はっきり言って
おねぇ。
私が必死になって作ったモチバションも
レシピ本もペラペラ〜とみて(絶対読んでない)
これは持って帰って大丈夫、
でいつからくる?って。
えっあんなに落ちまくった面接、
さすがフランス。コネ社会
速攻で転職決定!
次回に続く。